醍醐寺芸術秘宝展で展示された不動明王坐像。
日本の京都洛南のとある古刹の境内には絵画や彫刻などの文化財が15万点以上所蔵されており、そのうち中国から渡ったものがおよそ7万点。この仏教文化の宝庫とも言えるのは世界文化遺産にも登録されている醍醐寺だ。すでに1100年以上の歴史をもち、中国とは深いつながりがある。文匯報が伝えた。
「醍醐寺芸術秘宝展」が10日、上海博物館で正式に開幕した。醍醐寺の所蔵品が中国で展示されるのは初のことで、展示される64点の文化財は中国の唐・宋時期の芸術と密接な関係があり、仏教の東伝と古代中日文化交流の重要な証だ。中でも「絵因果経(過去現在因果経)」は奈良時代に作成されたもので、日本に現存する最古の絵画作品の一つ。その書風と絵画から中国の隋末唐初期の芸術スタイルの影響をみてとることができる。