▽初めて習ったのはアコーディオン
1986年、李雲迪は4歳の時にアコーディオンを習い始めた。「初めはピアノを習う環境がなく、買う事もできなかった。しかし、アコーディオンの先生もピアノを習うように勧めてくれた。当時、重慶の実家にはエアコンがなく、とても暑かった。10キロ以上するアコーディオンは子供にとっては重く、演奏しているうちに『あせも』が体中にできてしまった。両親もそれを見てかわいそうに思ったのか、アコーディオンを習い続けることはなかった。でもアコーディオンを学んだことは、子供のころの素晴らしい思い出として残っている」。
李雲迪は「子供たちが皆何らかの楽器を学べるといいと思う。一生かけて取り組むなら、大変な苦労が必要で、孤独なときもある。練習は非常に味気ないものだから。でも趣味として習うならば、音楽は人の成長にとってとても良い訓練になる」と語る。