第5回中欧政党ハイレベルフォーラムが北京で開幕

第5回中国・欧州政党ハイレベルフォーラムが17日に北京で開幕した。「共に改革し、発展する：中国と欧州の協力の新たな未来」がテーマだ。宋涛・中共中央対外連絡部長は基調演説で「現在、中国・欧州関係は質と効率を高める重要な段階にあり、双方は平和、成長、改革、文明という4大パートナーシップを積極的に構築している。政党交流は中国と欧州の関係において重要かつ独特な役割を発揮しており、中国と欧州の包括的戦略パートナーシップの推進における重要な原動力だ」と表明。

「南中国海問題に関して、中国は国際法に基づき各国の享有する航行の自由を揺るぎなく維持し、国際法に反して他国の主権を損なう『横行の自由』に断固として反対している。中国はASEAN各国と共に南中国海の平和、安定、安全を維持することを望んでいる。中国側は二国間合意と地域の共通認識に基づき、当事国との友好的な協議と交渉を通じて、領土・海洋紛争を平和的に解決することを主張する」と述べた。

また「中国はすでに12年続けてEUにとって第2の貿易パートナーとなっている。EU側が国際的義務を履行し、中国の市場経済地位を認定することは、中国と欧州の貿易と欧州の発展にとって大きなチャンスとなる。欧州の政党が世界貿易機関の義務の期日通りの履行において積極的なリーダーシップを発揮することを希望する」と述べた。

ブルガリアのスタニシェフ元首相ら欧州側代表は中国の改革開放の大きな成果を高く評価。中国側の打ち出した革新、協調、エコ、開放、共有という発展理念および世界の直面する共通の試練に協力して対処することに賛同した。彼らは「中国の『一帯一路（1ベルト、1ロード）』の提唱と欧州の発展戦略との連結、沿線国の発展戦略との連結は大きなコミュニティを構築し、相互連携を実現し、中国と欧州の協力に新たなチャンスを創造し、沿線国の人々に確かな利益をもたらす」と表明した。

欧州24カ国の30余りの政党、地域政党、欧州議会党団の指導者および欧州諸国の駐中国大使ら100人余りが開幕式に出席した。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年5月18日