米国に本部を置く世界銀行は現地時間の8日、研究報告書を発表した。それによると、米連邦準備制度理事会(FRB)がまもなく金利を引き上げるとみられること、グローバル貿易の成長が低迷していること、コモディティの価格が低水準を維持していること、労働生産性の上昇ペースが鈍化していることなどから、新興エコノミーの経済成長ペースの減速傾向は長期的に持続することが予想されるという。
同報告書によると、2010年以降、新興エコノミーの経済成長ペースが徐々に鈍化し、10年の平均7.6%から今年は4%未満に低下する見込みだ。新興エコノミーの内側では、人口高齢化の問題が深刻化し、労働生産性の上昇ペースが少しずつ低下しているという。
次のような外部のリスクもある。グローバル貿易の成長ペースが今後2年間は国際金融危機発生以前の水準を下回るとみられること、コモディティの価格が今後も中期的に低水準を維持するとみられること、FRBの金利引き上げにともなっって、新興エコノミーの資金調達条件が徐々に厳しくなり、資本の流動が激化するとみられること、などのリスクだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月10日