部隊は鍬、つるはしを持ち、土嚢を担ぎ堤防を高くて堅固にしていった――武装警察水電部隊第一総隊副政治委員の史志強氏は、十数年前に長江、嫩江、松花江流域で非常に大規模な洪水が発生した際の、大慶市肇源県にある庫里泡ダムの洪水救助の経験をはっきりと覚えている。今や科学技術の進歩につれて、兵士たちが人海戦術で洪水に挑むことや、手をつなぎ堤防の決壊部分を塞ごうとする光景はほとんど見られなくなった。新華社が伝えた。
堤防の決壊部分では、ET履帯式掘削機と各種の重機が活躍する。洪水の場合は、ボートを使い、立ち往生している住民を救助し避難させる。レーダー測定器、水中ロボットを使い、水位や流水量などの変化をリアルタイムで観測する。山崩れの現場では、レーダー測定器を使い正確な救助活動を実施する。無人機が空から被災状況の画像と関連データを絶えず対策本部に転送し、専門家の救助プラン作成に役立てる。救命胴衣と救助物資を搭載した無人機は、洪水で立ち往生している住民の居場所を判断し、空から物資を正確に投下することも可能だ。
洪水救助の最前線である、重慶市酉陽トゥチャ族ミャオ族自治県堰塞湖の被害発生は、水電部隊がヘキサコプターによって発見された。彼らはわずか2時間で堰塞湖上流の1キロ範囲内の3Dレーザースキャン作業を完了し、水中イメージングシステムと坂変形システムを利用し、被災地現場の360度パノラマ画像データを作成した。これらの技術を利用して、彼らは危険な状況に効果的に対応するための最新資料をゲットし、救助活動のための貴重な時間を勝ち取った。
また、貴州省大方県理化郷偏坡村金星組で山崩れが発生した際には、40数時間に及ぶ昼夜を分かたぬ救助作業において、兵士は掘削機と最先端の全地形緊急救助車両や音波、レーダーなどの専門的な設備を使い、全ての行方不明者を発見した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月12日
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