唐科長は、「路上ブチキレ族」について、次のような見方を示した。
「中国では、これまで、このような悪しき行為はすべて、個人の素養問題で片付けられ、心理的な問題は軽視されていた。心理学的にみると、『路上ブチキレ族』は病気の一種であり、主要症状として、パラノイド、強迫観念、身体化障害などが挙げられる。たとえば、人々は日常的に、突然生まれる感情に抑制され、このコントロールできない感情は、理性をつかさどる大脳新皮質が抑えられなくなり、大脳新皮質で『ショート』してしまう。すると、『攻撃』あるいは『逃避』行動が誘発される。このような『ショート』が原因で、人々はたびたび、誤った選択や衝動的行為に突っ走ることになる」。
「公共スペースで感情を制御できなくなるのは、常日頃コントロール欲が強い人に多い。彼らは、すべての物事が、自分の思い通りに運ぶよう望んでいる。現代生活は、生活ストレスが大きいことが、公共スペースで怒りが生じる主な原因だ。例えば、路上でキレやすい人は、常日頃自分が侵犯されていると思っているため、自分を保護する意識が極端に強く、自分の感情を抑える力が低下する。とりわけ、時間的効率に対する要求が高く、いつも緊張しがちな人は、見知らぬ他人の良からぬ行為が自分の利益を損なうような場面に出くわした際に、怒りを爆発させやすい」。
「運転時には、交通ルールをしっかり守り、穏やかな心理状態を保つことも、路上ブチキレ族に対する良い薬となる。割り込み行為や別の車による故意または偶然にしろ、挑発的な行為に出会った際には、平常心を保てば、ドライバーにとっていいこと尽くしとなる。口論や暴力行為、さらには車の衝突などのいざこざを回避することができるからだ。意識してルール順守のスタンスを守り、心がすっきりすれば、運転もスムーズになっていることに気づくだろう」。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月13日
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