北海艦隊本部のある青島を訪問している米海軍太平洋艦隊のスウィフト司令官は9日、米メディアに対して、中国とロシアが近く行なう合同海上演習は地域の安定強化にとって「建設的でない」と表明した。米海軍の太平洋地域における首脳であるスウィフト司令官は、米国の軍艦が引き続き中国の島・礁の近くを航行して、「航行の自由作戦を遂行し、国連海洋法条約の規定を強化する」と述べた。環球時報が伝えた。
これについて中国国防部(国防省)報道局は10日、環球時報の取材に「スウィフト氏の発言に注意を払っている。中露両国海軍は9月に南中国海の関係海空域で合同軍事演習を実施する。これは両軍の通常の演習であり、双方が海上の安全保障上の脅威に共同で対処する能力を強化する助けとなる。演習は第三国を念頭に置いたものではない。反対に、米軍による南中国海での軍事配備の強化、いわゆる『航行の自由』作戦の展開は、中国側に対する政治的・軍事的挑発であり、不測の事態を引き起こし、地域の平和と安定を破壊する可能性が高い」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月11日
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