メキシコ国境近くの都市メヒカリで、中国料理店に入ると、まず運ばれてくるのはお茶ではなく、メキシコ料理に欠かせないレモンとサルサ・ソース、トルティーヤ・チップスだ。席に座って周囲を見てみると、メキシコ人たちはスペアリブのから揚げにレモンを絞り、さらに、鮮やかな赤のサルサ・ソースをつけて、とてもおいしそうに食べている。この地では既にこのような「中国料理」が伝統的なメヒカリの美食として、人々の日常生活に溶け込んでいる。人民日報が報じた。
さらに国境を超えた米国のカリフォルニア州に建ち並ぶ、賑やかな中国料理店では、スイートサワーチキンやブロッコリーと牛肉炒めなど、中国ではあまり聞いたことがない料理が特に人気となっている。食事を終えて支払いをするとフォーチュン・クッキーがもらえる、これが中国料理店での定番となっているそうだ。
米国におけるいわゆる「中国料理」は本場の中国料理とは全く異なっている。そのため、海外旅行に出かけた中国人は口を揃えて「全然違う」と言い、「中国料理の名に傷が付く」という声さえある。一方で「どうしてこのような本場中国とは異なる『中国料理』が現れたのだろう?」と深く考える人はほとんどいない。味を現地の人の好みに変えていることは理由の一つとして挙げられるが、ただこれが全ての理由ではない。
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