アリババ・グループ(阿里巴巴)のクラウドサービス「阿里雲(Aliyun)」は9日、人工知能「ET」(人工知能システム)を発表した。ETは阿里雲の計算能力により、すでにスマート音声交流、画像・動画識別、交通予測、感情分析といった各種機能を備えている。京華時報が伝えた。
ETは発表会会場で、その新技能を示した。アリババ・グループの馬雲会長の声をまね、画像を識別し音声で説明し、交通状況を予測し、さらにはNBAの動画の「解説」を行った。
ETはビッグデータAI技術を採用。現在はまだバージョン1.0だが、すでに初歩的な聞く・話す・見るといった感知力を持つ。また交通、工業生産、健康などのアドバイスを行うことができる。ETはアップグレードを続け、感知力および各種業界への適応力を高めていく。
阿里雲の周靖人チーフサイエンティストは「ETは人間と一緒に学んだり会話するだけではなく、全局面を洞察しリアルタイムで決定を下すという強みを持つ。当社は単に人間を模倣する人工知能を作るだけではなく、ある面で人間を上回り、人間の能力との相互補完を実現することで、ビジネス・社会で力を発揮させようとしている」と説明した。
阿里雲は「ETのような技術は全て阿里雲上で対外的にアウトプットされる。すべての開発者がこれらの製品と技術を用いて、自身のETを構築できる」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年8月10日
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