次に、日本の書道で表現されている字を見ると、学生は基本的に、教師の「お手本」を基に練習するため、筆の動きや全体的な構造などが教師と同じになり、学生は個性を十分に発揮することができず、書道アートも一定の枠にはまってしまうことになる。その他、日本の各種書道展覧会を見学すると、字の表現方法が単調であると感じてしまう。一方、中国では昔から今に至るまで、書道の表現方法は多様性に富んでいる。中国で毎年開催されるさまざまな規模の各種展覧会では、対聯(ついれん)や条幅(じょうふく)、横巻、斗闘など、さまざまな形式を見ることができる。しかし、日本の書道展覧会は、通常、半紙の大きさが皆同じで、表装の仕方も似たり寄ったり。形式も内容も、単一的で、型にはまっている。そのため、形式の豊富さという点を見ると、中国のほうが創作力に富み、表現形式も多種多様で、書道のアート性が十分に発揮され、魅力にも富んでいる。しかし、継承や普及に重きを置く、日本のやり方は参考にする価値がある。今、中国の新しい創作形式への革新と探索はそれなりの意義があり、日本の試みを参考として、書道の継承と発展のバランスをうまくとるというのが課題ではないだろうか。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年9月14日
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