(2)溝を適切に管理・コントロールする。中日関係は歴史的なもめごとと現実的な溝という二重の要因による影響を受けている。政治的相互信頼が大きく欠落した中、複雑で敏感な問題が容易に際立ち、さらには意図的に誇張され、利用され、両国民の感情を刺激している。双方は長期的、大局的観点に立ち、中日間の4つの基本文書と4つの原則的共通認識の精神に従い、対話と協議を堅持し、摩擦と溝を適切に管理・コントロールし、古くからの問題をうまく管理し、新たな問題を防ぐべきだ。
(3)協力を通じて、両国関係の物質的基礎を固める。両国首脳は杭州で会談した際に各分野の実務協力の強化について重要な共通認識にいたった。この共通認識を実際の行動に変えるには、両国社会各界の積極的な関与と努力が必要だ。中日双方はゼロサムや対立ではなく協力・ウィンウィンの関係を積極的に追求し、創造するべきだ。中国側は日本側と各レベル、各形式の実務協力を積極的に継続したいと考えている。日本側がより積極的、開放的な心構えで、「一帯一路」(the belt and road)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)など中国側の重大な国際・;地域協力イニシアティブを受けとめ、これに参加することを希望する。この過程において両国は互恵・ウィンウィンを実現する。
(4)フォーラムを通じて、両国社会各界の相互理解を強化する。過去数回の北京―東京フォーラムはいずれも中日関係の直面する困難と問題点、各方面が解決を探る面に焦点を当てていた。フォーラムでの議論を通じて、中日両国は協力すれば共に利し、争えば共に傷つくことがすでに双方の来賓の一致した共通認識となっている。
程氏は人民網の取材に「北京―東京フォーラムは発足以来、賢才を広く採り入れ、広く提言の道を開き、すでに中日間で最も代表的な公共交流の場の1つとなっている。フォーラムは両国の政治、経済、ニュース、学術など社会各界を代表するエリートとオピニオンリーダーを集め、両国民の相互理解の強化、両国関係の安定した健全な発展の推進のために、多くの貴重な意見や提言を示してきた」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年9月27日
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