資料図:マラソン大会には、多くのアフリカ人が参加している。
しかし、子供のころからエンジニアになるのが夢だったウィルフリードさんは寧波大学の奨学金(全額)を得て、単身3000キロ離れた中国の浙江省寧波市へとはるばるやって来た。しかし、留学生活が始まると、日常生活に必要なお金の工面が大きな問題となることが分かった。そんななか寧波大学に留学していた同じアフリカ人留学生からマラソン大会に参加して賞金を稼ぐという金儲けの道を教えてもらった。中国各地では現在、マラソンブームとなっており、ニコラスさんとウィルフリードさんは好成績を収めて、高額賞金を獲得してきたのだ。
ウィルフリードさんの父親は農民で、姉妹が5人いるため、経済的負担が大きいのだという。そのため、ウィルフリードさんはマラソン大会に参加し続け、寮の費用2500元(約3万8800円)やそのほかの生活費を工面するほか、残ったお金を実家に送っているのだという。
ウィルフリードさんは取材に対して、「調子が良ければ、マラソン大会の賞金は1ヶ月で2万元(約31万円)にもなる。今では僕の仕送りが実家の重要な收入源になっている」と語った。
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