近年、人気となっている「中国風」のアニメを見ると、依然として日本のアニメの影響を受けている作品が多い。ストーリーやキャラクターには中国の特徴があるものの、1980-90年代のころのオリジナルティある中国アニメとは全く異なっている。その点、彭総監督は、「作風に過度にジレンマを感じる必要はない。西洋人には西洋人の思考回路があり、東洋人には東洋人の意識形態がある。冷静になって、偏見を捨て、まず、いかに自分たちの言葉でストーリーを展開していくかということに集中して考えればいい。他にはない形式をあまりに追及すると、めちゃくちゃな作品になってしまう可能性が高い」との見方を示す。
「西遊記之大聖帰来(Monkey King: Hero is Back)」や「大魚海棠(Big Fish & Begonia)」など、数々のアニメーション映画が大ヒットするにつれ、中国人のアニメ業界に対する期待も高まっている。しかし、多くの業界関係者は、「多くの中国のアニメーション映画は製作の面で一定の基準に達していない」と声を揃える。その点について、彭総監督は、「アニメに関係する産業チェーンは非常に複雑。映画・ドラマの市場がある国は、ほとんどすべて自国でもアニメを製作しているが、アニメを実際に産業化できているのは米国と日本だけ。そのため、中国のアニメ業界の現状に失望してはならない。どんな業界でも成長の過程が必要だ」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月15日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn