米ソルトレイクシティで行われる第29回スパコン国際会議(SC16)から、朗報が伝わった。中国スパコン大手・中科曙光の「E級スパコン」の開発ロードマップが、初めて国際舞台に登場した。E級スパコンとは10ベタフロップスの計算が可能なスパコンのことで、「スパコンの王者」とされている。人民日報が伝えた。
同社の担当者によると、同社の「E級スパコン試作機」の開発により、計算、ストレージ、ネットワーク、システムソフト、システム冷却、信頼性などの重要技術を検証し、その難点の試験と改良を行い、スパコン製造を行う上での問題を解決することができる。同社が開発するE級スパコン試作機は、超融合計算と自動適応技術により、良好な生態環境と幅広い応用分野での適用性を持つ。高性能計算、ディープラーニング、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど各分野での応用をサポートする。
米国、欧州、日本などの国と地域が、各自のE級スパコン開発計画を発表している。中国の第13次五カ年計画スパコン特別プロジェクトにおいて、同社、国防科技大学、江南計算技術研究所がE級スパコン試作機の開発許可を得て、中国E級スパコンの「三者鼎立」の局面を形成している。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年11月16日
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