■今も突き刺さるトゲ
安倍首相の今回の姿勢表明に対して、かつて真珠湾事件を自ら経験した米退役軍人のジェイ・グローブ氏はこのほど、安倍首相は米国民に対して「正式におわびする」べきだと指摘した。グローブ氏は、安倍首相がおわびしない限り、米国と日本が真の和解にいたるかは疑問だと考える。
共同通信社の分析では、日本政府は今回の訪問の目的は「戦没者の慰霊」のみにあるとしている。安倍首相を支持する保守勢力はおわびに強く反対しているが、もしおわびしないのなら、「痛切な反省」という姿勢表明との不一致を指摘される可能性がある。日本の歴史学者らでつくる「村山談話を継承し発展させる会」はさらに、安倍首相は「まず日本が侵略したアジア各国に行くべきだ」と主張する。
両国の「和解」の展望について、毎日新聞は「日米は第2次大戦後、強固な同盟を築き上げてきた。だが、底流には、大戦をめぐる両国民の複雑な感情が横たわる。とりわけ日本にとっては米国による広島、長崎への原爆投下が、米国にとっては真珠湾攻撃が、両国関係に突き刺さったトゲとなってきた」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年12月26日
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