「中国都市コンビニエンスストア発展指数」がこのほど北京で発表された。それによると、2017年には中国のコンビニ産業が引き続き2けたの急速発展ペースを保った。中でも地域の枠を越えた発展ペースが加速し、地域市場における競争がさらに激化していることがわかる。中国新聞網が伝えた。
▽コンビニ発展は平均2けたの伸びを維持
2017年にも中国小売産業の変革が強化され、コンビニ産業には新概念、新技術が絶えず注入され、さらに資本の後押しもあって、コンビニ産業は引き続き2けたの急速発展ペースを保った。
統計の結果をみると、17年にコンビニ成長率が10%を越えた都市は調査対象都市の61.1%に上った。
▽一線都市の市場は成熟へ 二線都市は発展格差が大
このたびの統計結果をみると、一線都市の上海、広州、深センはコンビニ市場の発展がすでに成熟段階に達している。ここ2年間に北京市商務委員会が相次いで打ち出した一連の支援政策が、コンビの営業環境を大幅に改善し、大手コンビニブランドが続々と北京市場に進出し、17年の北京のコンビニ成長率は20.7%に達し、一線都市の中で最も急速な発展を遂げた。
二線都市をみると、各都市の人口や国内総生産(GDP)の発展状況には違いがあり、気候、生活習慣、消費水準にも差があることなどから、コンビニ市場の発展にはばらつきがみられる。西部地域の西安、昆明、重慶は成長ペースが最も速い都市になり、西安が25.0%、昆明が23.8%、重慶が21.3%だった。
▽地域の枠を越えた発展ペース 地域の競争が激化
国内コンビニ産業のトップ企業の供給チェーンの輸送能力が絶えず強化され、バックヤードシステムの技術が継続的にバージョンアップし、商品の開発水準が向上を続けるのにともない、17年にはコンビニ企業の地域の枠を越えた発展が加速した。地域の枠を越えた発展はブランド間の競争をさらに激化させるが、コンビニ企業の完全競争をある程度促進し、地域間の資源の統合とブランドのバージョンアップにプラスにもなる。
▽24時間営業店舗の増加が待たれる
コンビニ発展指数をみると、24時間営業店舗は引き続き地域性が目立つことがわかる。南方エリアの都市は24時間店舗の割合が北方エリアより高い。全国規模でみると、24時間店舗の平均割合はいまなお低い。便利さを提供するサービスの一業態として、24時間店舗の数を増やすことは都市のサービス水準向上にとって積極的な意義をもつ。
中国チェーン経営協会は、「店舗の家賃と人件費が高止まりを続け、競争のプレッシャーが絶えず増大する環境の中、コンビニ産業の発展は引き続き市場ニーズの自発的な駆動力に頼っている。これと同時に産業の持続可能で健全な発展のためには政府の政策による支援が必要だ」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月24日
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