米コロラド大学ボルダー校の研究チームが学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」上に発表した研究論文によると、徹夜が続くと、100種類以上のさまざまなタンパク質が働くための「タイムスケジュール」が乱れやすいという。これには新陳代謝と血糖値の関係に関わるタンパク質の内部時計も含まれている。海外メディアの報道を引用して中国新聞網が伝えた。
今回の実験は、年齢30歳未満の健康な男性6人を対象に実施された。
実験の最初の2日間、被験者は正常なサイクルで日常生活を送り、その後、次第に昼夜逆転の生活リズムにシフトしていった。つまり、夜間に各種活動や食事をして、昼間に8時間の睡眠をとるという生活リズムだ。
専門家は、4時間おきに彼らの血液検査を実施。コロラド大学ボルダー校が開発した設備を使って、1千種類以上のタンパク質の「タイムスケジュール」をチェックしたところ、乱れた生活リズムによって、129種類のタンパク質に異変が確認された。
例えば、肝臓がより多くの糖を血液内に送るよう促進する働きを持つ「グリカゴン」というホルモンの生成が認められた。研究によると、夜間に精神活動が活発になると、この「グリカゴン」の分泌がピークに達する。このような事実から、夜勤をする人が、普通の昼間勤務の人に比べ、糖尿病に罹患しやすいことが証明された。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年5月25日
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