「中国欧州人権シンポジウム」が28日、ベルギーで開催され、中国と欧州の専門家や学者60人余りが「文明の多様性と人権の保障」について議論した。中国新聞網が伝えた。
中国人権研究会の創設した交流と対話の制度的な場である「中国欧州人権シンポジウム」は2015年から毎年開催。毎回1つの議題を設け、中国と欧州の国で持ち回りで開催している。
中国人権研究会の魯広錦事務局長は開幕式の挨拶で「人権の尊重と保障は、中国の特色ある社会主義にとって本質的要請だ。努力と探索を経て、中国は国情に合った人権発展の道を歩み出した。とりわけ、中国の特色ある社会主義建設が新時代に入った現在、中国の人権事業の発展は新たな局面を呈している」と指摘。文明の多様性の観点から、人権の理解について次の「4つの立場」を明らかにした。
(1)人権は歴史的なものであり、発展的なものでもある。人類の歴史は、人権保障は一挙に達成することはできず、長きにわたる歴史的過程を経なければならず、人権の実施は時代及び国情と切り離せないことを繰り返し示している。
(2)人権は普遍的なものであり、具体的なものでもある。国・地域・民族により政治・経済・文化・歴史・宗教的背景が異なることから、人権の保障モデル、実現ルートも必然的に異なる。人権事業の発展は各国の国情と人々のニーズに基づき推し進めなければならない。
(3)人権は個人的なものであり、集団的なものでもある。人権は各個人が共有するものであると同時に、国、民族、人々全体が共有するものでもあり、個人の人権と集団的人権の統一である。
(4)人権は政治的なものであり、経済的、社会的、文化的なものでもある。人権は政治的権利を含み、経済的、社会的、文化的権利も含み、生存権、発展権、平和権、環境権なども含む。各権利は相互依存し、相互に結びつき、分割できない。
その後の大会基調発言と会議で、出席者は「文明の多様性」を主軸に、多元的世界の人権の理論と実践、東洋と西洋の人権観の違い、文明の多様性と「世界人権宣言」などの議題について踏み込んで議論した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年6月29日
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