夏になり気温が上がると、地下鉄の混雑はもとより汗臭さに耐えられないと訴える乗客も少なくない。北京青年報の記者が28日、北京地下鉄運営一分公司から得た情報によると、地下鉄6号線は車両全体に光触媒をコーティングすることにより、車内の異臭を抑えていることが明らかになった。アセスメントを行った結果、光触媒は細菌を8割ほど減らし、車内の空気の質を大幅に改善していた。北京青年報が伝えた。
同社安全品質部の劉暢副部長によると、地下鉄公司は情報収集と専門技術者への問い合わせを経て、光触媒により車内の異臭を効果的に抑え、細菌を減らせることを知った。そこで、実験と試験を繰り返し、第3者によるアセスメントを受け、地下鉄6号線の車両で試行することを決定した。
地下鉄公司は今年6月上旬より、地下鉄6号線の車両の天井、座席、ガラス、手すりに光触媒コーティングを施した。来週にも地下鉄6号線の列車全64本のコーディングが完了する。光触媒は無色無臭であり、乗客は地下鉄列車に変化が生じたことを見て取ることはできないが、一部の敏感な乗客は匂いによって空気の変化を感じることができるかもしれない。
光触媒はナノ二酸化チタンを始めとする光活性化機能を持つ光半導体材料の総称。光の化学作用を利用し、室内の異臭、ホルムアルデヒド、トルエンなどの有害物質を速やかに分解する。光触媒技術は現在、内装や新車のホルムアルデヒド除去に使用されることが多い。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月29日
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