湖南リニア公司が発表した情報によると、長沙リニア快線は今年5月5日までの2年間にわたって全面的な安全運行を実現している。運行本数は累計8万9450本、運営距離は168万3700キロで、ダイヤ遵守率は99.85%。累計乗客数は延べ559万4800人。うち法定祝祭日の乗客数は1日平均で延べ1万人以上となっている。新華社が伝えた。
長沙リニア快線の全長は18.55キロで、世界最長の中低速リニア線となっている。設計上の最高時速は100キロ。車輪の摩擦がないため、運行中の騒音は高速鉄道や地下鉄を大幅に下回る。投資・建設コストも低めだ。この2年間にわたって、運行時間を延長し、発車間隔を短縮したこの中国独自のリニア線は、安全かつ秩序ある運行で商業運行経験を蓄積し続けている。
商業運行に伴い、中国独自のリニア建設・科学研究技術の革新も推進されている。湖南リニア公司の周暁明董事長によると、同社はこの2年間にわたって中低速リニア列車のシステム設計、製造、試験、総合調整など一連の基準体系を構築・改善し、国内の空白を埋め、230件以上の特許を取得した。またリニア線、車体軽量化、自動運転アップグレード、速度測定・測位精度の向上といった90以上の技術指標の改善を提案し、かつ今後の車両の設計を大幅改善している。
また2年間にわたって試験運行されている長沙リニア快線が中国のリニア交通に対して大きな模範効果とリーダー的な役割を発揮している点は注目に値する。
研究開発と製造においては、中車株洲電力機車有限公司が今年6月、時速160キロの中国2.0版商用リニア列車を開発しており、現在時速200キロのリニア列車も開発中だ。
建設と運行面においては、北京初の中低速リニア線「S1線」が昨年末に開通し、試験運行を開始した。また広東省初の中低速リニア線「清遠リニア観光専線」が着工。さらに長沙市は湘江新区のリニア交通圏を計画する予定で、湖南株洲市レール交通1号線はリニア線と計画されている。
その長所により、長沙リニア快線の運行経験は海外にも輸出されている。湖南リニア公司はクアラルンプールのレール交通学院による都市レール交通車両外部研修活動を担当している。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年7月4日
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