毎日平均で8時間読書し、1年間で600冊以上読破したという山東大学文学部2018年度博士前期課程在籍中の丁安琪さんは読書が大好きで、その驚きの読書量でキャンパスでもすっかり有名人。生徒や教員からは「図書館ガール」と呼ばれている。中国新聞網が伝えた。
現代文学を専攻する彼女の読書時間は、1日平均8時間で、現在は有名作家の巴金と蕭紅の作品を研究している。毎日少なくとも巴金の作品を2冊精読するという。
専攻に関連する書籍だけでなく、彼女はさらに文学から歴史学、哲学などの本を広く読む。丁さんは、多様な読書が重要だとしている。彼女は現代作家の余華や厳歌苓といった独特なスタイルで、リアルで親しみやすく、生命に関する思考を促す書籍を好み、「読書している時は、まるで彼らと心の対話をしているような気持になる」としている。
丁さんがこれほど読書好きになった理由は小さい頃から両親の影響を受けたからだとしている。父親は教師で、母親も事務関連の仕事をしているという。幼い頃、父親は彼女に図書館のカードを作ってくれたそうで、その時から学校以外の余暇の時間は子供向けの作文集から伝記、文学書など、幅広く本を読むようになったそうだ。
丁さんは、「私にとって本はもう自分と切り離して考えられない存在。一日でも本を読まないと落ち着かず、眠れないほどだ」と話し、彼女にとって一種の生活習慣になってしまっているという。レンガのように分厚い本を読む場合、彼女は読み終わるまでページの間に指を挟んだりして最後まで読み切るのだという。
また丁さんは、「現代人の多くが忙しさやその他の理由により、貴重な読書習慣を失い、浮ついている。文字の代わりに絵文字を使い、ペンを手にしても字を忘れている。文字が存在する意義と価値が徐々に失われている」とし、読書は学習を進める上で重要な意義があるばかりか、その人の性格を形作ると考えている。処世術を学び、冷静で広い心で生活を見据えることができるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年10月12日
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