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オリンパス中国の楠田秀樹董事長を独占インタビュー (2)

人民網日本語版 2018年10月17日11:19

胃腸に関する知識の宣伝キャンペーン

医師の育成に焦点を合わせ中国人の健康に一役買う

現代社会における生活のストレスが大きくなり、高齢化や環境汚染などが深刻化するにつれて、慢性疾患やがんの発症率が顕著に高まり、中国では現在、医療の需要が爆発的に高まっている。

世界保健機構(WHO)のがん専門研究機関である国際がん研究機関(IARC)が発表した最新の世界のがん統計によると、世界で発症率が最も高い3大がんは、肺がん、乳がん、大腸がんだ。また、中国のがん発症率と死亡率は世界の平均水準を上回っている。

楠田董事長は「世界の人々の健康・安心・心の豊かさの実現」というのが弊社の企業使命で、うち健康的な生活が最重要。100年近い歴史を誇る光学企業である弊社は、1950年に腹腔内臓器撮影用写真機(ガストロカメラ)を開発した時から、医療の分野における模索とイノベーションを継続的に行ってきた。早期診断•低侵襲治療が弊社の医療事業におけるキーワードです。がん治療は、『早期発見、早期診断、早期治療』が鉄則。早い段階で早期がんを発見することができれば、内視鏡だけで治療もできる。そうなると手術や入院の負担がなくなる。低侵襲手術は患者の苦痛を軽減できるほか、時間的コスト、金銭的コストの削減にもつながる。中国は今後ますます高齢化が進み、国家のレベルでも医療費の負担の増加は、日本をはじめ他の先進諸国と同様、深刻な問題になりつつある。弊社は一貫として内視鏡による早期診断、低侵襲治療の更なる普及・推進を通じて、患者さんの生活の質の向上、ひいては国家レベルでの医療コストの削減を通じて中国の社会に貢献していきたいと考えている。

低侵襲技術の中国における成熟率、普及率は未だに低く、低侵襲手術を受けることのできる患者は、先進国の4分の1未満、低侵襲手術ができる医師の数の割合も30%未満だ。中国の人々にこれらの理念について知ってもらうために、弊社は中国衛生・計画出産委員会と協力して、中国の40都市以上で胃腸に関する知識の宣伝キャンペーンを展開してきた」と話す。

人々の間であまり知られず、専門医師が不足しているため、がんの発見や治療における内視鏡技術の応用、普及も遅れている。楠田董事長によると、一人でも多くの若い医師を育成して、中国の内視鏡の専門医師不足を補おうと、オリンパスは2009年から上海、北京、広州に医療技術トレーニングセンター(C-TEC)を立ち上げ、医療従事者にトレーニング、交流、製品体験の専門プラットホームを提供してきた。また、中国の病院や医学会などと協力して、2017年4月から2018年3月までの間に、数多くの研修を開催して、それに医師合わせて約6,000人が参加した。そのようにして少しずつ時間をかけて試練や困難を克服して前に進み、中国の医療水準向上を積極的に推進し、中国の健康事業に貢献している。


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