2014年2月14日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

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漫画に託した北京の夢 佐々木ディエゴ剛実さん (7)

 2014年02月14日10:56
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 オフ会自体は、本当に自分が何もしなくても、周りが勝手に盛り上がってくれるので、すごく苦労したということはないですね。単に、開催するまでの連絡や手配が大変なだけで、それもオフ会で周りのメンバーの方が盛り上がっているのを見ると、やって良かったなという思いに変わります。オフ会が始まれば、あとは中国人の方が楽しんでくれているかどうかをチェックするぐらいです。どうしても、中国人は少数派になってしまうので、そういうときは、僕とか副会長の青木悠くんとかが話しかけて周りの日本人を巻き込んで楽しくおしゃべりするように心がけています。

―――――佐々木さんは、あと1年半で卒業ですよね。漫研代表として今後何かやりたいと思っていることはありますか?

 漫研をもっと充実させて、内容を残るものにしたいなと思っています。今では多くの人が集まってきてくれて、漫画・アニメイベントに参加したり、一緒に遊んだり、オフ会に参加したりと、楽しく運営していますが、まだ自分達で何かを作るということはやったことがないんです。だから何かを作るとか、漫画・アニメのイベント情報を発信したり、もっと日本人と中国人のオタクにとって役に立つコミュニティーとして、みんなに利用してもらえるような場を作りたいですね。あと、今は大まかに全員でオフ会をやってますけど、今後は「ジャンプ」好きな人のオフ会とか、「少女コミック」好きな人のオフ会とか、人数が増えれば、もっとジャンル化、細分化、多様化もできると思うので、組織立ったサークル作りをしたいと思ってます。

 現在、北京で唯一の漫画系サークルを主催している人物ということで、どれだけすごいオタクの方が現れるのかと思いきや、実際に現れた佐々木さんは、今時のファッションに身を包んだ若者で、しかもバスケやサッカーを楽しむスポーツ好きの青年だった。自宅の部屋を拝見させてもらうと、机の周辺にも一切漫画は置かれておらず、本棚には経済や哲学、心理学の本が並び、来年受験するというToeicの参考書が机の上に山積みになっていた。漫画・アニメは大好きだけど、今やるべきことはきっちりやるというスタンスを持って、物事を冷静に分析して実行するタイプのようだ。「個人的に中国人との交友関係を築きたくて立ち上げた漫画研究会が、今ではささやかながらも一種の日中交流の場になっていることが嬉しい」と語る佐々木さんのクールな表情の裏にある、熱く優しい一面が頼もしく感じられた。このような青年がいとも簡単に国籍などを超えて未来の日中関係の架け橋になってくれるのではないかと期待せずにはいられない。

プチアンケート
●出身地 東京都
●中国滞在歴 5年半 
● 中国の食べ物で一番好きなもの マクドナルド
●中国にあって日本にないもの
  土地、人口の多さ、どこにでもある屋台
●中国に来て感じた中国人と日本人の違い 
他人と身内に対する境界線の引き方。
●中国人の若者と日本人の若者の違い
将来に対して、中国人の方が必死で真剣。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2014年2月14日

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