○お客は中国人にとどまらず、商売は大繁盛
米国の街角で中華風クレープを味わった人は、どんな感想を抱いただろう?「我誰也不是還不行」こと李氏は13日、記者取材に対し、「私はもともと江西出身だが、学生時代に北京にいた頃に中華風クレープが大好物になり、その後米国で16年間暮らしている」と話した。
李氏は、米国のシャオチー事情について、次の通り語った。
米国では、シャオチーを売る店は少なく、本場の味を出すところはほとんどない。店主がアジア系の店では、ゴマ飴や菓子類が販売されているが、新鮮な商品とは言えない。今回、シアトルの屋台で食べた時、良い意味で大きな衝撃を受けた。まず、材料の粉がちがう。この屋台の店主が使っているのはトウモロコシ粉と小麦粉をミックスしたもので、中国の本場では緑豆粉を用いる。薄脆は、国内の名品にはさすがに及ばないが、味は中国のものに決して引けを取らない。
アンナさんの屋台は、シアトル市中心部、アマゾン本社近く、ワシントン大学、チャイナタウンの4カ所を、1週間ごとに移動している。売れ行きはすこぶる好調で、お客はアジア人が多く、そのほとんどが中国人だ。とりわけ、市中心部以外の3カ所には、留学あるいは仕事でシアトルに住んでいる中国人が多い。私が屋台を訪れた時、居合わせた客は全て中国人だった。
決して安いとはいえない値段について、李氏は、「このような軽食の屋台で7,8ドル払うのは、たとえ米国であっても、高く感じられる。大体5ドル以下が相場だろう。だが、シアトルでは、環境保護基準が極めて厳しく、アンナさんの屋台も、店の周辺を常に清潔に保つよう求められている。さらに、屋台での販売許可申請や出店場所の申請、屋台のテント設営、クレジットカード加盟店登録など諸手続を行う必要があり、どうしてもコストがかさむ」と語った。
このような中国のシャオチーが米国人の舌に合うかどうかについて、李氏は「彼らは異文化の食ベ物を試してみることが大好きなので、一度は買って食べてみるだろう。だが、本当に気に入るかどうかは別な話で、自分達が慣れ親しんできた食べ物以外が簡単に大好物になることはあり得ない。米国でシャオチーを売る店は少ないので、中国人の眼にも目新しく映るに違いない」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月14日