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中国都市建設は米国を参考にすべき

米国「クールシティ」と「リッチシティ」の人口流動からの洞察

 2014年03月03日09:54
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 米国各大都市の人口流動は、これまでずっと、米国経済社会の発展・変化を示す「バロメーター」の役割を果たしてきた。特に、青年人口と富裕人口の主な流れは、米国各大都市の「イノベーション・資本の吸引力」の新しい方向性を反映している。最近の研究によると、米国の青年人口は、文化・革新環境が備わった「クールシティ」に集まる傾向が次第に顕著化している。中国は、高所得者層が集まる「リッチシティ」と「クールシティ」を比較・分析することで、米国の都市発展の動向を理解する上での新たな視点を得ることができる。新華網が報じた。

 米国「クールシティ」「リッチシティ」の人口分布情勢は、中国が都市化建設、特にイノベーション型都市建設を進める上で、貴重な参考資料となる。中国における「クールシティ」、「リッチシティ」をいかに計画・建設するかについて、中国都市建設をめぐる「利益関係者」が真剣に探究すべき重要課題であることは間違いない。

 中国が具体的に考慮すべきポイントは以下3点に集約される。

 1 「文化的な素養」が、革新的な人材を集める上で重要な鍵を握る。金融危機後の米国の若者の人口流動動向から、教育・文化資源が豊富な都市に若者が集まる傾向が見て取れる。経済的要因のほか、文化環境が、革新能力を備えた人が落ち着き先を選ぶ主要因となっている。今のところ、中国の多くの都市は、外部から革新的な人材を集めようとする時、経済的な吸引力を重視する一方、文化環境に着目するケースは極めて少ない。米国の先例から、質の高い文化環境を整え、「並」とは一線を画した人文環境を備えることは、クリエイティブな才能に富む若者達を誘致する上で極めて効果的であるという教訓を得ることができる。

 2 若者向けの住宅・就業保障システムを構築する。米国の巨大都市から若者達が離れていく主な原因は、住宅保障や就業チャンスを得られないことによる。「リッチシティ」では、若者達は高すぎる生活・就業コストを担う力がないことから、よりレベルが低い都市に移動する傾向がある。中国都市の住宅・就業保障システムには、若者に特化した計画や施策が十分に整っているとはいえない。このような状況では、クリエイティブ能力や創業能力を持った若者達が大都市で成功する可能性が失われてしまう。米国大都市の発展例を参考とし、「転ばぬ先の杖」として、若者に有利な住宅・就業保障システムを構築することは、中国にとって不可欠な課題である。

 3 2線都市の文化面での差別化を高める必要がある。米国の若者に人気がある「クールシティ」は、規模はそれほど大きくはないが、文化・教育・イノベーション環境が優れており、その「名声」はかなり高い。この「名声」こそ、その都市と他の都市との「一線を画す」特質だ。経済情勢に大きな変動が発生した時、若者は往々にして、こういった豊かな文化的特質を持つ都市に移動する傾向がある。一方、中国国内の2線都市に眼をやると、どの都市も同じで個性のない「画一的現象」を呈していており、都市の文化的レベルはかなり劣っている。米国の例から、文化建設を先導役として、都市の文化レベルを高めることが、都市の個性や能力を引き立たせるための重要戦略となるだろう。(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年3月3日

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