中国科学院月・深宇宙探査総体部が13日に明らかにしたところによると、月探査機「嫦娥3号」に搭載されている8台の観測機器は、月面での初日の昼に相次いで観測および月面試験を実施した。着陸カメラが予定されていた任務を完了したほか、科学観測の使命を担う7台は安定した性能を維持し、大量の観測データを獲得し、初戦に勝利した。新華網が伝えた。
嫦娥3号の任務を担う科学応用核心チームと観測機器開発部門は、得られた試験データを初歩的に分析している。各機器は順調に稼働しており、観測データの収集・受信・伝送・前処理も正常に行われており、嫦娥3号が2日目の昼に実施する全面的な科学観測に向け堅固な基礎を築いた。
◆着陸カメラ、着陸地点の撮影に成功
嫦娥3号の着陸の過程において、中国航天科技集団508所が開発した着陸カメラが、嫦娥3号の着陸地点の光学画像化に成功した。探査機の軟着陸成功後、地球上の応用システムは着陸カメラの撮影した着陸地点の4673枚の画像を受信した。これにより、着陸カメラは予定されていた任務を完了した。
◆地形カメラ、地球の光学画像化を実施
中国科学院光電技術研究所が開発した地形カメラはパノラマカメラと協力し、5回の相互撮影に成功した。地形カメラは着陸地点付近の月面を360度パノラマ撮影し、地球の光学画像化を実施した。さらに月面ローバーの走行の様子、ロボットアームの伸縮の過程などを撮影した。