中国の次世代ロケットエンジンが現在、技術応用段階に入った。中国航天科技集団第六研究院院長の譚永華氏は11日、「今後はロケット全体の試験に合わせ、エンジンをロケットのその他の部分と組み合わることで、動力システムの試験などを進める。完成品は今年の年末もしくは来年の年初に交付される」と語った。科技日報が伝えた。
同エンジンは3種類あり、ロケットに取り付けることで使用が可能だ。同エンジンは中国の次世代ロケット「長征5号」、「長征6号」、「長征7号」に搭載される。中国の低地球周回軌道への打上げ能力が25トンに、静止軌道への打上げ能力が14トンに強化され、世界水準に達する。有人宇宙飛行、月探査などの国家重大特別プロジェクトの任務に、動力面のサポートを提供する。
同研究院が2012年6月に開発に成功した同エンジンは、推進力が120トン級に達する。液体酸素とケロシンを推進剤としており、環境にやさしい。同エンジンは初めて二段燃焼サイクル、自主起動、作業状況調整の技術を採用し、国内の各技術の空白を埋めた。この開発の成功により、中国は液体燃料ロケットエンジン技術における海外との差を縮め、未来の宇宙動力システム発展の技術的基礎を築いた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月12日