2014年5月30日  
 

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赤字の泥沼にはまるソニー、起死回生なるか? (2)

人民網日本語版 2014年05月30日08:17
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◆革新力の不足

ソニーはかつて家電業界のスター企業で、ウォークマンなどの革新的な製品が一世を風靡した。しかし近年のソニー製品からは個性が失われ、批判の的になっている。ソニーのテレビ事業は、10年連続で赤字を計上している。ソニーは中国市場で、「キラー級」の製品を販売できていない。

平井社長兼CEOは社長に就任して間もない2012年4月12日の経営方針説明会で、ソニーの経営改革の説明を行った。「ソニーの復活を象徴するような、世界をあっと言わせるような魅力あるイノベイティブな商品・サービスを市場に投入する」しかしソニーは現在も「復活」を象徴する新製品を開発しておらず、むしろ赤字を拡大している。

劉氏は、「他社がブラウン管テレビから液晶テレビに移る中、ソニーはプラズマテレビを選択した。この決定のミスに気付き液晶テレビに転じた際に、他社は自社の液晶パネル工場と主力製品を手にしていた。ソニーは数年出遅れた。自社の液晶パネル工場がないため、生産量も受動的になった。現在はOLEDが次のテレビ時代をけん引するとされ、一部ブランドが製品を発売しているが、ソニーのOLED戦略はまだ明確に示されていない」と指摘した。

業界関係者は、「革新は次の市場を見つけることにあり、管理の要点は既存の市場で効果を拡大することにある」と指摘した。しかしソニーは、この面での取り組みが十分ではない。これは経営者の先見性だけの問題ではなく、過去の効果的な戦略を捨て切れていないことも問題になっている。

しかし永遠に時代をけん引するためには、衰退する古い事業の代わりとなる新事業を創造しなければならない。経営者は時代を画する技術の潜在力を、存分に発揮する必要がある(それが最終的に、企業の中心事業を損ねるとしても)。自社がこれに着手しなくても、他社が必ず着手するからだ。


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