▽「関愛抗戦老兵網」
初代責任者の李明暉さんは、「抗日戦争の兵士を思うとはまず、抗日戦争を生き延びた元兵士を助けることだ。過去数年で見つかった元兵士3千人余りの半分近くは、基本的な生活にも困難を抱えていた」と語る。2013年6月には、元兵士の定期援助プロジェクト「関愛抗戦老兵公益基金」が正式始動された。抗日戦争を生き延びた元兵士に月額500元(約8000円)の資金援助を亡くなるまで行う。死亡後は、家族または志願者が葬儀補助2000元(約3万3000円)を申請できる。
▽「互助抗戦老兵網」
同サイトの責任者は70歳になっても元気溌剌の曹さん。初代の責任者は韋志華さんと和方亮さん。私の知る限りでは、抗日戦争を生き延びた元兵士を組織的・計画的・大規模に捜索・支援するための全国初の民間公益組織は「互助老兵論壇」だ。この組織は2004年、ロック好きの仲間によって設立された。活動は今も盛んで、抗日戦争の元兵士の援助ボランティアが全国各地で活動している。多くの人がすでに、元兵士を援助する中堅力となり、経験豊富なボランティアとなっている。
▽「建川博物館」
正式名称は「建川博物館聚落」(Jianchuan Museum Cluster)。民間企業を営む樊建川氏が設立した。博物館が集まる町として知られる四川省成都市大邑県安仁古鎮にあり、劉氏荘園の所在地に設けられている。敷地面積は約33万平方メートル、延べ床面積は10万平方メートル近く、所蔵品は800万点余りで、国家の一級文化財に指定されているものは329点を数える。博物館は「平和のために戦争を収集する。未来のために教訓を収集する。平安のために災難を収集する。伝承のために民俗を収集する」を主題とし、「抗日戦争」「民俗」「赤色時代」「震災救助」の4つのシリーズの30余りの分館が設置され、すでに24館が完成して開放されている。現在、国内で民間資本の投資額が最も多く、建設規模と展覧面積が最も大きく、収集内容が最も豊富な民間博物館となっている。