チベット自治区・阿里地区でアジア初の「ダークスカイ保護区」 (2)

▼アジアで最も優れた天文観測拠点に

国際ダークスカイ協会北京支部の中国星空プロジェクトの担当者王暁華氏によると、ダークスカイプレイスにはダークスカイ・コミュニティ、ダークスカイ・リザーブ、ダークスカイ・パークの3種類ある。現在世界にはダークスカイ・コミュニティが7ヶ所、ダークスカイ・リザーブが8ヶ所、ダークスカイ・パークが16か所あるが、アジアにはまだ同協会公認のダークスカイプレイスはない。阿里のダークスカイ保護区は現在同協会に申請中で、来年には公認を目指す計画だ。

「阿里地区は海抜が高く、晴天が多く、大気の透明度がよく、水蒸気は少なく、天文学的な大気状態が安定しており、ダークスカイ保護区建設のための天然の条件を備えている」。

王暁華氏によると、現在世界で稼働中の優れた天文台2カ所は、北半球はハワイ、南半球はチリにある。阿里の条件は両者の間に位置し、特にアジア天文愛好家に注目されている。阿里天文台は今後アジアでも最高、世界トップクラスの天文台になる可能性がある。（編集YH）

「人民網日本語版」2014年7月28日