パリの街角で演奏するバンド
▽今年は少なくとも4人が緊急帰国
「フランス語ができない人にパリ人が優しくないのは有名で、日本人にことさら不親切なわけではない。問題は、欧米の文化や生活方式に対して日本人が非現実的な幻想を抱いていることにある」と指摘するメディアがある。日本人はツアー旅行で海外に行くのを好み、現地の人との接触はほとんどないので、本当に近距離で触れ合った時にカルチャーショックを受けるのは避けられない。
ロマンチックなパリの夢が悪夢に変わると、日本人観光客はその極端な落差に耐えられずに落ち込み、吐き気や不眠、ひきつけ、名状しがたい恐怖感、劣等感、屈辱感、被害妄想などの症状を催し、自殺傾向に陥る人さえいるという。