2014年8月11日  
 

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「雍正行楽図」がGIFアニメに、ネットで「萌え!」と話題 (2)

人民網日本語版 2014年08月11日08:23

文化財の保護とは、文化財を固定化させ死守することではなく、文化財に対して創造性溢れる開発を行うことだ。文化財に損害が及ばないよう尽力するだけではなく、その価値を再び広める必要がある。この点から見ると、GIFアニメ版「雍正行楽図」は、称賛に値する。動かない古い巻物の中の「雍正帝」が「生き生きと」動きだし、各巻物に添えられた「朕(私)は朕、他と違う色の花火」「萌え萌えだ~」などの解説は、若者の心をしっかりと捉えた。

「博物館を自宅に持ち帰る」というコンセプトを、どのようにしたら実現できるのだろうか?このGIFアニメ版「雍正行楽図」のほかにも、故宮博物館ではここ数年、斬新なグッズが人々の注目を集めている。同博物館ではこれまでに、「宮廷娃娃(人形)、黄袍Tシャツ、瑞獣鉛筆など約6千種類のミュージアムグッズを発売した。公式ネットショップの「故宮淘宝」は、淘宝店舗評価ランキングで4つ星、評価率は99.4%に達している。

国の補助金に依存している博物館にとって、文化財に内包されているそれ自身の潜在能力を高めることによる「経済的」な可能性は無限に広がっている。統計データによると、台北故宮は、90社を超えるメーカーと版権授権契約を取り交わしており、それによって2013年だけでも9億台湾ドル(約30億5千万円)の収入がもたらされ、入場券収入の10億台湾ドル(約34億円)に迫る勢いだ。米メトロポリタン美術館のミュージアムグッズ収入もここ数年、1億ドル(約102億円)以上を維持している。

荘厳な雰囲気の博物館文化と自由な発想の流行文化がぶつかりあうと、市場のニーズに見合った、人々を良い方向に導く役割を果たす創造性の高いクリエイティブな逸品が生まれる。このためには、大胆な発想だけではなく、かつては「お高くとまっていた」博物館が腰を落として謙虚な姿勢を取ることが必要だ。海外の博物館の1千万ドルレベルの「ミュージアムショップ収入」と比べると、中国国内の博物館のミュージアムグッズ開発は、ちょうどスタートラインに立ったばかりで、今後の道のりはとてつもなく長い。しかし、故宮博物館は、「萌え萌え」の雍正帝に後押しされ、その大切な一歩を踏み出した。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年8月11日


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