多くのロボットは特定の作業と任務を完了するためだけに存在する。「感情」を持つロボットは、映画の中でしかお目にかかれなかった。東南大学ロボットセンサ・コントロール実験室の呉涓教授によると、同実験室の研究チームは意思疎通可能なロボットの初歩的な設計を完了した。科技日報が伝えた。
一般的に、人とロボットが交流する場合、ロボットには独自の性格がないため、人と心を通わせることができない。呉教授は、「人の表情や動作の特定の信号をキャッチし、これをロボットに伝えることができれば、ロボットは人の表情を識別し、他人の自分に対する動作が乱暴か友好的であるかを判断し、それに応じた反応を示し、人と心を通わせることができる」と指摘した。
同ロボットは人の口と目の、数十から数百種類のデータと信号をキャッチし、相手が喜んでいるか、怒っているか、悲しんでいるかを読み取り、これを真似することができる。感覚・触覚の設計により、同ロボットは撫でられているか、押されているか、攻撃を受けているかを判断できる。撫でられれば嬉しそうに笑い、攻撃されれば悲しそうな表情をするので、感情のあるロボットと言える。
呉教授は、「人の感情に関する科学の基礎研究が不十分であるため、同ロボットと本物の人間の意思疎通の間にはまだ大きな開きがある。同ロボットは簡単な表情しか読み取れず、動作の識別も固定的な動作に限られている。しかし将来的に人と機会の交流に関する技術がさらに発展すれば、人とロボットの心の交流がよりスムーズになるだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月5日