温くんのコーチを務める何さんによると「アイスホッケーは、氷の上を滑る、(パックを)運ぶ、渡す、ゴールを狙うなど動作が多様。体のバランスと体力の両方が求められる。個人技も必要だし、チームプレーも大切だ。練習はつらいけど、体が鍛えられるだけでなく、心の成長にプラスになる」という。
温くんの父親も温かく見守る。「アイスホッケーをやっている子どもは性格がオープンだ。転ぶことを恐れず、ものに動じなくなる。友達と助け合うのもうまい。将来きっとうまくいくでしょう」と笑顔で語った。
「ただ、アイスホッケーはお金がすこしかかる。スティックや防具などは結構な値段。将来選手になればアメリカやカナダなどへの遠征費用も必要になる。1年に10万~20万元が必要になる計算だ」
アイスホッケーは中国でこれまで「貴族のスポーツ」と見られてきたため、全国的な普及が遅れていた。この問題に北京はどう対応するのだろうか?
「民間の力が必要」というのは、北京市教育委員会の黄委員。「北京は氷上スポーツをやる上で資源が豊富だ。補助金などの形式で、学校の授業やクラブ活動でアイスホッケーやカーリングを取り入れるのも方法だ」と述べた。
また北京市のアイスホッケー協会の劉副会長も「普及のカギは学校にある」と指摘する。「運営コストの関係で、北京のスケートリンクは市内に集中しており、近郊や学校にはあまりない。アメリカやスイスなどになる特殊な人工氷を輸入して、学校に作ればコストは70%引き下げられる。関連する業者をうまくつなぎ合わせたい。子どもに小さいうちからアイスホッケーに親しませたい」と語った。
「チャイナネット」 2014年10月29日
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