法治中国の「施工図」であり、1万7千字にも及ぶ「法による国家統治の全面的推進における若干の重大な問題に関する中共中央の決定」が公表された。
「決定」は大きく分けて3ブロック構成。導入の言葉と第1部分が第1ブロックを構成し、総論を成す。第1部分は中国の特色ある社会主義法治路線、中国の特色ある社会主義法治体系の建設、社会主義法治国家の建設を堅持する方針を旗幟鮮明に打ち出し、法による国家統治の全面的推進の重大な意義、指導思想、総目標、基本原則を明らかにし、中国の特色ある社会主義法治体系の合理的含意を明らかにし、党による指導と法による国家統治との関係など重大な問題について明らかにした。
第2部分から5部分までが第2ブロックを構成。現在の法治の取り組みの基本構造から始まり、合理的立法、厳格な執行、公正な司法、全民の法遵守について論述し、方針を打ち出した。第2部分は憲法を核心とする中国の特色ある社会主義法体系の整備、憲法実施の強化について論じ、憲法実施・監督制度の整備、立法体制の整備、合理的立法・民主的立法の踏み込んだ推進、重点分野の立法強化の4方面から展開し、憲法の実施と監督について基本的要求と具体的措置を示し、重点分野の立法方針を通じて法による国家統治と中国の特色ある社会主義事業の全体的配置との関係を示した。第3部分は法による行政の踏み込んだ推進、法治政府建設の加速について論じ、政府機能の法にのっとった全面的履行、法にのっとった政策決定メカニズムの整備、行政・法執行体制改革の深化、厳格で規範化された公正かつ文明的な法執行の堅持、行政権力に対する制約と監督の強化、政務公開の全面的推進の6方面から展開した。第4部分は公正な司法の確保、司法の信頼性の向上について論じ、裁判権と検察権の法にのっとった独立公正な行使を確保する制度の整備、司法職権配置の最適化、厳格な司法の推進、人民大衆の司法参加の保障、人権司法保障の強化、司法活動に対する監督強化の6方面から展開した。第5部分は全民の法治観念の強化、法治社会建設の推進について論じ、全社会の法治意識確立の推進、各レベル・分野における法によるガバナンスの推進、整った法律サービス体系の建設、法による権益擁護・紛争解消メカニズム整備の4方面から展開した。
第6部分、第7部分、結びの言葉が第3ブロックを構成。第6部分は法治人材育成の強化について論じ、質の高い法治専門人材育成の強化、法律サービス人材育成の強化、法治人材育成制度の革新の3方面から展開した。第7部分は法による国家統治の全面的に推進に対する党の指導の強化と改善について論じ、法による執政の堅持、党内法規制度整備の強化、党員・幹部の法治思考能力と法にのっとって物事を処理する能力の向上、末端組織ガバナンスの法治化の推進、法による軍統治と厳格な軍統治の踏み込んだ推進、法による「一国二制度」実践の保障と祖国統一の推進、外国関連の法的取り組みの強化の7方面から展開した。最後に、法治中国建設のため奮闘するよう全党・全国に呼びかけた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年10月29日