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人民日報、アニメでの歴史の扱いに苦言

人民網日本語版 2014年12月11日08:52

アニメ「戚継光」

出版界では数年前から、民国時代の子供の教材が流行している。確かに当時の教材の一部はわかりやすく、子供に愛されそうな要素もある。だが資料をあたると、これらの教材には当時、幼稚で内容がないとの批判もあり、現在のように手放しで評価されていたわけではないことがわかる。さて現在、子供にとっては「動く教材」の役割も果たしているのがテレビで流れるアニメである。その内容をいかに評価するか。

北京テレビ開催のあるシンポジウムで、「アニメは歴史をおろそかにしすぎだ」との問題を指摘した教授がいた。例えば、人気アニメ「NARUTO-ナルト-」や「ONE PIECE」は、どの人物も歴史的な背景が不明確で、時代設定自体がない。歴史的な背景のあるアニメでも、他国が舞台では仕方がない。幕府や江戸時代の文化についてならよく話す子供も、中華の伝統や流儀となると黙ってしまい、親しみも覚えていない様子だ。

この教授の指摘はことさら大げさとは言えない。そうした例があるのは確かだ。北京テレビは、明代の武将・戚継光を題材としたアニメ「戚継光」の制作前、「戚継光を知っていますか」と聞く調査を行った。結果は、「銃口を塞いだ人」(朝鮮戦争の烈士・黄継光との混同)、「トーチカを爆破した人」(中国の解放戦争の烈士・董存瑞との混同)、「台湾を奪回した人」(明代の鄭成功との混同)などの間違いが続出した。


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コメント

最新コメント

宮田聡美   2014-12-11218.19.98.*
全くその通りです。中国で日本語教師をしていて空しくなるのは、学生(時に中国人の日本語教師でも!)たちの日本に関する知識が日本の漫画やアニメ、ドラマばかりである(要は理想化、非現実化されており、実際とは異なる情報ばかり)うえ、肝心の中国に関する知識も興味が非常に低いということです。これは決して、私の学生が三流私立大学だから、というわけではありません、人民網日本語版の記事を拝見する限り、同網の編集者、恐らく一流大学の日本語科の出身者と思われる方々でも、現代であれ、伝統であれ、中国に関する知識、認識については、非常に疑問を抱かざる得ません。私からすれば、日本のであれ、アメリカのであれ、中国のであれ、現代の人気アニメなるものは総じて、低俗でレベルが低く、このような物を見て、仮に多少言語能力が上がったとしても、総合的な学力は決して上がらないし、ましてや思考力や分析能力、創造力などは、決して身につかないと思うのです。母の教訓「漫画ばかり見ていると馬鹿になる」は正しいという確信は特に中国でますます強くなっています。漫画やアニメで育った結果、馬鹿で我がままで躾が悪く、その上自覚も反省もない、そんな中国人の子供たちを見ていると、将来を悲観せざる得ません。