腐敗逃亡犯の海外追跡通報ページ開設

　「国際腐敗防止デー」を迎えた9日、中央紀律検査委員会・監察部の公式サイトに、海外に逃亡した腐敗容疑者と持ち出された違法資産の追跡についての専門ページが開設された。大陸部外に逃亡した党員や国家職員、海外に移転された法律・規律違反の資産などについて、国内外から追跡の手がかりとなる通報を国内外から受け入れる。ページ上ではさらに、腐敗逃亡犯・資産の国際追跡に関する政策や法規、業務の最新情報もリアルタイムで発表される。

　中国共産党の第18回全国大会以来、党中央は腐敗防止の国際追跡事業を重視し、一連の重要な措置を取り、逃亡犯や移転資産の追跡が重点の腐敗防止国際協力を積極的に進めてきた。「APEC第22回非公式首脳会議宣言」と「G20ブリスベンサミットコミュニケ」でも、腐敗官僚の送還や引き渡し、資産の没収や返還などで協力を強化し、腐敗者や違法資産に「避難所」を提供しないことが強調された。紀律委員会の専門ページ開設は、腐敗防止の国際追跡事業の展開に寄与するものとなる。

　中央腐敗防止協調グループの逃亡犯・資産国際追跡担当者は、海外に逃亡した腐敗官僚や関係者の大陸部外の居住地や滞在地、法律や規律に違反する疑いのある国内外の資産などの情報を国内外の人々が通報し、法律や規律の執行機関に手がかりを与えることを歓迎するとしている。通報情報については、関連部門が専門人員を組織して処理し、通報者の権利も法に基づいて保護される。（編集MA）

　「人民網日本語版」2014年12月10日