香港特区政府、不法占拠者に速やかな撤退を呼びかけ

　香港特区政府の林鄭月娥・政務司長は10日、金鐘（アドミラルティ）の不法占拠者に対して、速やかかつ自発的な撤退を呼びかけた。林鄭氏は明日、警察が占拠禁止命令の執行に協力し、金鐘と中環（セントラル）一帯のバリケードを撤去し、道路交通を全面的に再開させ、社会秩序を回復することを表明した。

　ある学生組織が金鐘の不法占拠に以前参加していたデモ隊に明日占拠地に戻るよう呼びかけていることについては、占拠区にはすでに過激な人物などが潜入している可能性があり、警察側がいかに自制的に行動しても衝突が起きないとは保証しかねるとして、応じないよう求めた。また、座り込みを続けるデモ隊に対しては、衝突が起きる可能性があるため、警察を挑発したり、暴力を振るったりしないよう呼びかけた。

　香港特区政府行政署は9日夜、政府本部の一般開放を11日一時中止し、政府職員は予備事務所で働くようにするとの通告を出した。（編集NA、YX）

　「人民網日本語版」2014年12月11日