(10)「公屋」
澳門の公共住宅(通称「公屋」)は、「社会住宅」(低収入や経済困難の家庭に低価格賃貸の形式で提供、略称「社屋」)と「経済住宅」(一般マンションの購入には収入が足りない住民に不動産販売の形で提供、略称「経屋」)からなる。祖国返還後、澳門特区政府は、生活や労働を支える公共住宅の実現を目標とし、社会的弱者や大家族を優先する「社屋が中心、経屋が補助」の公共住宅の発展方針を打ち出した。2013年末までに、澳門が建設した公共住宅は4万5573軒に達し、そのうち社会住宅は1万2810軒、経済住宅は3万2763軒だった。