日本の安倍晋三首相(自民党総裁)は24日召集の特別国会で第97代首相に選出され、第3次安倍内閣を始動した。安倍首相は以前、強い批判にさらされている「アベノミクス」を引き続き推し進めるとともに、憲法改正のために努力する考えを表明した。だが第3次安倍内閣は「中身はもとのまま」であり、国民の強い反対と国際社会の警戒の目を前に憲法改正の実現は困難であり、前途は容易でないと指摘される。中国新聞網が伝えた。
■新内閣は依然右翼の集まり
安倍首相は選出後、再び組閣を行い、いわゆる「第3次安倍政権」の道を開いた。第2次安倍内閣の顔ぶれは「右翼の集まり」と言えるものだった。憲法改正を支持する江渡聡徳防衛相、第2次大戦時の日本による侵略の歴史を公然と「ロンダリング」し、靖国神社に参拝した高市早苗総務相、釣魚島(日本名・尖閣諸島)海域での日本右翼による「慰霊祭」に参加した山谷えり子拉致問題担当相といった具合だ。
そして今回の組閣によっても、安倍内閣の保守色、右翼色は薄まっていない。元防衛庁長官で右翼とされる中谷元氏が防衛大臣に就任した以外は、ことごとく留任。「中身はもとのまま」と世論から批判されている。
また、第2次大戦の終結から70年となる来年、安倍首相は「安倍談話」を発表すると考えられている。国策の過ちと侵略戦争の歴史を反省した「河野談話」「村山談話」に対して安倍首相は口に出せないが言いたいことがあり、「未来志向の声明」を発表したい考えを表明している。