米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のサイトに22日掲載された記事によると、中国の電子商取引に参入を始めた欧米のブランドの多くが、売れ行き不調に見舞われ、「中国市場参入に近道はない」との認識を高めている。環球網が伝えた。
米サンダルメーカーのFeelgoodzは2012年4月、アリババのBtoCサイト「天猫(Tmall)」に出店した。創始者のKyle Berner氏は、中国の顧客をこれでつかむことができると考えていた。だが予想に反して、Feelgoodzの売り上げたサンダルは半年で50足に過ぎなかったという。
昨年、中国は米国を超えて世界最大のインターネット通販市場となった。だが中国のネット利用者からお金を儲けることの難しさは、外国のブランドが予想していたよりも高かったようだ。ネット通販競争はますます激しさを増しており、中国の消費者が「品物は3店で比べ、割引のものを買う」と買い物に慎重であることも手伝って、外国ブランドは中国でオンライン販売業務を続けるかを悩み始めている。
Export Now創始者のFrank Lavin氏は、アリババの販売プラットフォームに欧米ブランドが進出するのを助けてきた。Lavin氏によると、同氏を通じて中国に展開する欧米ブランドは、中国に実店舗がない場合、毎月少なくとも1万ドルをマーケティングのために支払うことになっている。「この手法は、私たちが最初の年に汲み取った教訓に基づくものだ。商品を棚に置いて後は構わないのでは儲けることはできない」
電子商取引の顧問によると、外国企業が中国のネット通販サイトで安定するには、特に問題がなくても一年かそれ以上の時間がかかる。Web2Asiaのグローバル電子商取引副総裁のLac Tran氏は、「販売額を0から1億にするのに近道はない。外国ブランドには、少なくとも一年経営してから収益を見てほしいとアドバイスしている」と語っている。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年12月25日