▽教育目標の違いが就職率の統計に影響
短期大学の卒業生の就職率が博士の就職率よりも高いのはなぜか。北京航空航天大学高等教育研究所の雷慶所長によると、その原因は主に、この2種類の学歴レベルの教育目標が大きく異なることにある。短期大学の教育はそもそも就職を目指したもので、社会の各産業の需要に応じて人材を育成することを目的としている。学校と雇用者との連携も密接で、学生の就職率は自然と高くなる。博士教育では研究型人才の育成を主な目的としている。従来は博士課程の大学院生の募集人数が少なく、卒業生の就職先は大学や研究所が中心だった。大学院生の募集規模はその後拡大されたが、大学と研究所の人材需要には限りがある。ハイレベル人才に対する社会のニーズは旺盛だが、長い学習期間に努力を重ねてきた博士課程の卒業生は期待が高く、良い仕事が見つかるチャンスも多いため、選択には時間がかかり、就職率の統計に一定の影響を及ぼしている。
雷慶所長によると、学歴の違いに応じて人材育成の目標は異なるため、就職率だけで優劣を評価することはできない。高等教育は、社会の需要を満足させると同時に、学生の発展に土台を築く役割を担っている。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年1月7日