2015年6月3日  
 

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外国産牛乳、中国の原乳価格下落の原因に 生乳廃棄相次ぐ (2)

人民網日本語版 2015年01月15日09:22

ある酪農家は、生乳価格の下落の原因は輸入牛乳の圧力を受けたものだと指摘する。さらに一部の企業が高級牛乳の生産を拡大し、中低級牛乳の生産を減らしたことも、国内の原乳に対する需要の減少につながったものと見られる。

国内の消費水準にはまだ限りがあるが、企業は高級製品を作りたがっている。1箱60元以上する牛乳には庶民は手が伸ばせず、牛乳以外の製品を買うようになっている。そうなれば企業の製品の販売量は減り、生乳の需要はさらに減る。

▽企業:原乳価格は依然として下落傾向

原乳価格が下落を続け、商品の販売が思わしくない状況の下、企業の一部は価格を下げて買い取り、一部は買い取りの拒否や制限に踏み切っている。その他の方法で困難を乗り越えて酪農家との契約を引き続き履行している企業はごくわずかにすぎない。だがどんな方式が取られているにせよ、酪農家の生乳破棄の背後では、国内の乳牛飼育業に大きな課題が突き付けられているのは間違いない。

酪農家によると、光明乳業とネスレは、今回の原乳価格の下落という状況下でも、価格の押し下げや買い取り拒否でコストを引き下げようとはしなかった。光明乳業と酪農家との協力モデルは酪農家の評価を受けている。

酪農家の中には、企業が高級牛乳の生産に重点を置いたために、低級牛乳の生産が放棄されたのではないかとの疑いを持つ人も多い。だが、企業としては通常の戦略調整をしているだけで価格の高低によって選択をしているわけではないという光明乳業の立場は、多くの企業にも当てはまるものだ。

今回の原乳価格の下落と酪農家の生乳廃棄・乳牛殺処分で得をしたのは海外の粉ミルク製品で、今後のさらなる価格上昇に伏線が敷かれたとの意見もある。

飛鶴乳業の魏静・総裁補佐は次のように分析する。「現在の状況から見ると、中国での新生児の数は増え続けている。粉ミルクは必要な栄養源であり、牛乳源に対する需要も高まっていくものと見られる。もしも中国の原乳に限りがあれば、海外の牛乳に主導権を取られ、価格の決定権も他国の牛乳源によって握られていくことになる」


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