台湾旅行中に迷子になり、無事再会した梅津さん夫婦
日本人観光客の梅津さん夫婦が最近、台湾旅行に出かけた。楽しい旅になるはずだったが、軽度の認知症を抱えている妻が台北市内の地下鉄駅で行方不明になり、梅津さんが慌てて警察に通報するというハプニングがあった。警察が同日夕方に女性を見付け、無事派出所まで案内すると、夫婦は泣きながら抱き合ったという。中国新聞網が台湾の「東森新聞雲」の報道を引用して報じた。
同日、梅津さんは、地下鉄に乗ろうとした際、混雑していたため、妻を見失い、認知症を抱える妻の身を案じて、急いで近くの派出所に駆け込み助けを求めた。警官がすぐに指揮センターに連絡し、ちょうどパトロール中だった警官の葉さんが、歩いていた日本人女性を発見。言葉が通じないため、派出所まで案内したという。
当時の状況について、葉さんは、「道路では車が高速で走行しており、危ない状況だった。笛を鳴らして車を止め、女性を安全な場所まで案内した。言葉が通じないため、派出所に案内し、女性が氏名入りの日本の切符を持っているのに気付いた。その他には身分が分かるものがなにもなかった。その時、迷子の連絡を受け、特徴が似ていたため、女性の家族の方に連絡した」と説明した。
連絡を受けた梅津さんは、急いで派出所に駆けつけた。そして、二人は抱き合って再会を喜んだ。梅津さんは、深々と礼をして感謝を述べ、「妻の認知症が日に日に悪くなっている。それに、台湾では言葉が通じず、茫然とした。無事でよかった」と胸をなでおろした。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年1月16日