9月24日、アジア大会取材のために訪韓している中国人記者が、インスタントラーメンから韓国社会を考察した。
時間と戦いながらアジア大会を取材している現地記者にとって、韓国のインスタントラーメンは最も身近な「韓国グルメ」だ。実際韓国では競技場、ホテル、報道センターに至るまで、あらゆる場所でインスタントラーメンを目にする。スーパーに行けば30種類以上もあるインスタントラーメンが陳列棚を占領しているし、レストランではインスタントラーメンがおすすめメニューになっているほどだ。
韓国人はなぜこれほどインスタントラーメンを溺愛しているのだろう?「韓国社会の生活リズムが速いから」、「韓国料理は比較的味が単調なので、インスタントラーメンで味のバラエティを楽しんでいる」などという人もいる。だが別の観点からみれば、お湯を注ぐだけで家にいるようなほっこりとした気分を味わえる、というのもその理由ではないだろうか。
韓国社会では高齢者が働いているところをよく目にする。アジア大会でも多くの年配者がボランティアとして参加しており、若者と同様に仕事をこなしている。聞けば若者が嫌がる低賃金でサービス業に就く高齢者が多いということだ。彼らは韓国社会でインスタントラーメンとどこか似た役割を果たしている。あちこちで目にし、韓国社会では欠かせない存在で、彼らのおかげで「日々の暮らしも悪くない」と、ほんわかした気持ちになれるのだ。
レコードチャイナ 2014年9月28日