中国初の国産「人工心臓」プロジェクトの研究に、新たなブレークスルーがあった。プロジェクト担当部門の一つ、天津泰達国際心血管疾患病院が13日に発表した情報によると、中国初の移植可能な第3世代心室補助装置、磁性流体ダブルサスペンション血液ポンプ「火箭心」が、このほど量産化後の動物実験の段階に入った。同装置は今後5年内に臨床応用の段階に入り、実用化に向け前進する予定だ。実用化により、中国の1600万人の心不全患者に希望がもたらされる。新華社が伝えた。
実験羊「天久」の2・3・4号に選ばれたのはいずれも「小尾寒羊」で、昨年の12月23日、今年の2月3日と11日に同装置を移植された。そのうち2号はすでに正常に行動を開始しており、その他の2頭はまだ器具を取り付けたままで回復期にある。しかしその健康指標は正常で、稼働状況にも異常は見られない。実施中の動物実験は、主に血液ポンプの動力学データ、生物の適合性、動物の身体への影響の観察を目的としている。今後は生物医学・工学検査が実施される予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月16日