4.麻疹の予防接種、1回で十分?
ソース:2015年1月末、「北京の某ビルで半数の人員が麻疹にかかった」という情報が広く伝わり、多くの市民から懸念され、外出を控える市民も出るほどだった。しかし多くの人は、麻疹ワクチンを1回摂取しただけで一生分の抗体を獲得することができ、2回目の摂取は必要ないと考えている。
真相:ワクチン接種は現在、麻疹予防の最も効果的な措置となっている。しかし1度の摂取で、一生分の抗体を獲得できるわけではない。麻疹ワクチン接種後、早ければ12日で抗体が備わる。2−6カ月後に血液中の抗体が減少するが、一定の水準を維持し、感染を防いでくれる。この抗体は一般的に10−12年続くとされるが、一部の児童の場合は4−6年後にすべて失われる。ゆえに疾病予防部門は、5年内に麻疹ワクチンを摂取したことのない40歳以下の成人に対して、感染流行時の予防接種を検討するよう呼びかけている。