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中国の大媽VSミセス・ワタナベ 投資スキルが高いのはどっち? (2)

人民網日本語版 2015年04月23日08:19

時世が英雄を作るという中国の諺通り、かつて長期にわたり5%を維持していた日米の金利差や、円と他のエコノミーとの軽視できない金利差、さらに段階的な円安によってもたらされた超過収益により、ミセス・ワタナベの投資した年収益率は一時期30%を超え、多くの国際ヘッジファンドを上回った。ミセス・ワタナベの動きは日本円の動向を反映するバロメーターとして見られていた。円が短期的な上昇傾向にありさえすれば、ミセス・ワタナベはチャンスをうかがってより多くの海外資産を購入する。このように、銀行の外で列を作る主婦投資者の数と日本円の動きは密接に関わっていた。高学歴、高収入、高キャリアの3高のFXトレーダーが態度を決めかねている時、ミセス・ワタナベは早々に行動を起こして手を打った。

■大媽はついにミセス・ワタナベを超える

では、ここで質問だ。大媽とミセス・ワタナベのどちらが資産運用能力や投資スキルに長けているのだろうか?大媽とミセス・ワタナベはどちらも特定の環境から生まれたもので、富裕さが両者の特徴だ。1980年代末、日本の家計資産が急拡大したが、そのうち55%以上が貯蓄形式の金融資産だった。一方、2004年の中国家庭調査報告によると、中国の家計資産のうち61%が現金・銀行預金だった。

ミセス・ワタナベの出現であろうと、中国の大媽の台頭だろうと、余剰資金が大量にあることが前提となっている。一般的に、資本はすべて利益を追求するものであり、低収益分野から中・高収益分野に資金が流れるのは理にかなっている。

ただし、どちらも同じ家庭の主婦ではあるが、中国の大媽とミセス・ワタナベの肩にかかっている負担は同じわけではない。ミセス・ワタナベは国家財政制度の優遇を受けている。日本の国民は、一旦働きだすと、所得税や社会保険、厚生年金を払わなければならない。それによって、ミセス・ワタナベは仕事がなくても65歳を超えると、同様に国民年金を受け取ることができる。中国の社会保険制度の創設時期は比較的遅く、中国の大媽のほとんどが今でも仕事を持ち、自由な時間は比較的少ない。老後に向けた安定的な財源基盤を確保するため、中国の大媽の投資にかかるプレッシャーはより大きい。


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