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中国の大媽VSミセス・ワタナベ 投資スキルが高いのはどっち?

人民網日本語版 2015年04月23日08:19

過去9カ月間で、上海株式市場総合指数が急騰したことで、一部海外メディアから一斉に疑問の声が噴出した。上海A株はいったいどこまで上がるのか?証券取引所の決済清算機関である中国証券登記決算公司のデータによると、4月3日までの過去6カ月間で、上海と深センの両市場で新しく開設された口座数は1373万口座に達した。このため、一時世論では、また神秘的な中国の「大媽(ダーマー、おばさんの意)」が組織的に市場参入してきたのかと熱い議論を呼んだ。

2013年4月15日、金相場が20%急落した際、人々が宝飾店に押し寄せて金製品を買いあさり、1000億元(約1兆9300億円)以上の価値がある300トンもの金が瞬時にして売り切れた。この1件から、これらの人々は金市場の「中国の大媽」と呼ばれるようになった。十分な実力を誇る大媽はビットコイン市場や海外不動産市場にも参戦し、一時期大媽は、市場の主力に躍り出た。その後、“Dama”は世界最大の英語辞典である『オックスフォード英語辞典』に新単語としても収録された。大媽の台頭は1990年代の国際金融市場を動かしたミセス・ワタナベ(日本の個人投資家)を連想させる。

■ミセス・ワタナベ、かつては円の動向を反映するバロメーター

1990年初頭、日本が長期にわたる低金利、さらにはゼロ金利政策を採り、利息の収入が悪化していくと、家庭の財布の紐を握っていた家庭の主婦たちは銀行の利息に頼って受動的に投資することを止め、高額の利益を得るため積極的に資金を海外金融市場に投入していった。主婦たちは国内の低金利のメリットを利用し、 高い収益率を誇る海外債権や外貨預金に投資し、そこから得た利息で、積極的に高レバレッジの外国為替証拠金取引(FX)に参入した。

2009年4月、取引高が最も高かった時期、当時の東京外国為替市場の1営業日平均取引高は2542億ドル(約30兆3900億円)にまで達していた。この金額はポルトガルやアイルランドといった小国の2009年度の国内総生産(GDP)を上回る数字で、そのうちの3分の1がこうした主婦たちの投資によるものだった。このように、FXに長けていると称された日本の主婦の個人投資家たちは、当時世界中の為替市場で圧倒的な存在感を発揮した。これらの個人投資家たちは世間的には主婦という社会的地位であることから、外国為替市場では、日本のごく一般的な苗字である「わたなべ」という名前に敬称をつけて、「ミセス・ワタナベ」と呼ばれるようになった。


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