航空会社4社が中国人輸送に全力
ネパールには、中国系企業で働く中国人が約2100人いるほか、26日には、旅行でネパールを訪問中だった中国人が683人いた。また、エベレストの南側ベースキャンプに、中国人登山客が取り残されており、安否が懸念されている。
同日午前、中国の王毅・外交部長(外相)は緊急会議において、各関連部門に対して、民間航空機を使ってネパールに滞在している中国人を速やかに帰国させるほか、エベレストに取り残されている中国人登山者の救助を急ぐよう指示した。同部は既に、在ネパール中国大使館と共に緊急対策を講じ、ネパールで死傷した中国人に対するサポートに全力を挙げている。
ネパールに滞在している中国人の帰国をサポートするため、中国国際航空、南方航空、東方航空、四川航空の4社も全力を挙げている。26日、同4社はネパールと中国を結ぶ計14便を飛ばした。うち、3便は救援物資を輸送し、2便は救援専用機だった。26日夜の時点で、飛行機で首都カトマンズから中国に帰国した中国人は約1000人となっている。